GLOSSARY
IT用語集
IT転職で出会う専門用語42語を収録。主要な13語は「何ができるのか」「どう学ぶか」「年収・転職への効き方」「習得難易度」まで、キャリアの視点で解説しています。
言語・フレームワーク
ABAPキャリア解説つき
SAP専用のプログラミング言語。SAPの標準機能で足りない処理を追加開発(アドオン開発)するために使う。SAPの世界の中でだけ通用する言語だが、その世界が巨大なため需要が絶えない。
TypeScriptキャリア解説つき
JavaScriptに「型」の仕組みを加えたプログラミング言語。大人数・大規模のWeb開発でバグを事前に防ぎやすくなるため、モダンなWeb開発の事実上の標準言語になった。
Pythonキャリア解説つき
シンプルな文法で書けるプログラミング言語。AI・機械学習・データ分析の分野で圧倒的な標準であり、業務自動化やWeb開発まで幅広く使われる。学習人口が最も多い言語のひとつ。
Reactキャリア解説つき
Meta(旧Facebook)発のUI構築ライブラリ。Webの画面を部品(コンポーネント)の組み合わせで作る考え方を普及させ、フロントエンド開発の世界標準になった。Next.jsはReactを土台にしたフレームワーク。
COBOL
1959年生まれの事務処理用プログラミング言語。銀行・保険・官公庁の基幹システムで今も現役で稼働しており、モダナイゼーション(移行)需要で読める人材の価値がむしろ再上昇している。
フレームワーク
アプリ開発でよく使う機能や構造をあらかじめ用意した「開発の骨組み」。ゼロから書くより速く・安全に作れる。React/Next.js(Web画面)、Django(Python)などが代表例。
API
ソフトウェア同士が機能やデータをやり取りするための「窓口」の仕様。天気アプリが気象データを取得したり、決済サービスをECに組み込めるのはAPIのおかげ。現代のシステム連携の基本単位。
クラウド・インフラ
AWSキャリア解説つき
Amazonが提供する世界シェア最大のクラウドサービス。サーバー・データベース・ストレージなどのITインフラを、機器を買わずにネット経由で使える。現代のシステム開発の標準的な土台。
Kubernetesキャリア解説つき
多数のコンテナ(アプリの実行単位)を自動で配置・管理・復旧するための基盤ソフトウェア。大規模Webサービスの運用自動化における事実上の世界標準で、「k8s」と略される。
クラウド
サーバーやソフトウェアを自社で保有せず、インターネット越しに必要な分だけ利用する形態。AWS・Azure・Google Cloudが三大サービス。初期投資不要で拡張が容易なため、システムの標準的な置き場所になった。
オンプレミス
サーバーなどのIT機器を自社の設備内に設置・運用する従来型の形態。クラウドの対義語。セキュリティ要件やコストの理由で今も金融・官公庁を中心に使われ、クラウドとの併用(ハイブリッド)も一般的。
IaC
サーバーやネットワークの構成を、手作業ではなくコードで定義・自動構築する手法。Terraformが代表ツール。同じ環境を何度でも正確に再現でき、モダンなインフラ運用の必須技術になっている。
コンテナ
アプリと実行環境をひとまとめにして、どこでも同じように動かせる技術。代表がDocker。「自分のPCでは動いたのに」問題を解消し、Kubernetesと組み合わせて大規模運用の土台になる。
マイクロサービス
巨大な一枚岩のシステムを、独立した小さなサービスの集合に分割する設計手法。チームごとに独立して開発・リリースできる反面、全体の運用は複雑になるため、規模と組織に応じた採用判断が重要。
データ・AI
SQLキャリア解説つき
データベースからデータを取り出し・集計・更新するための言語。50年近く使われ続ける「枯れない技術」で、エンジニアだけでなく企画・マーケ職にも広がる最も汎用的なITスキルのひとつ。
生成AI・LLMキャリア解説つき
ChatGPTに代表される、文章の生成・要約・対話ができるAIモデルの総称。LLM(大規模言語モデル)はその中核技術。これをプロダクトや業務に組み込むスキルが、いま最も新しく需要の急拡大している領域。
RAG
生成AIに社内文書などの外部知識を検索させてから回答させる仕組み。AIの弱点である「知らないことへの創作(ハルシネーション)」を抑えられるため、企業のAI導入で最も使われる構成になっている。
機械学習
データからパターンを学び、予測や分類を行うAIの中核技術。需要予測・レコメンド・画像認識などに使われる。生成AI(LLM)もこの技術の発展形で、Pythonが事実上の標準言語。
業務システム
SAPキャリア解説つき
世界シェア最大のERP(統合基幹業務システム)パッケージ、およびそれを提供するドイツ企業の名前。会計・購買・生産・人事など企業の基幹業務を一つのシステムで管理する。日本の大企業の多くが導入している。
Salesforceキャリア解説つき
世界シェア最大の顧客管理(CRM)・営業支援(SFA)のクラウドサービス。プログラムをほぼ書かずに業務アプリを作れる基盤でもあり、導入企業の多さから「Salesforce人材」という専門職市場が成立している。
ERP
会計・購買・生産・人事など企業の基幹業務を一つに統合して管理するシステムの総称。代表製品がSAP。部門ごとにバラバラだったデータを一元化し、経営判断を速くするのが目的。
アドオン
パッケージソフトの標準機能では足りない処理を、追加で開発した独自機能のこと。SAPの世界では特に、標準を極力使いアドオンを減らすことが導入の定石とされる(増えるほど保守と移行が大変になるため)。
Fit&Gap分析
パッケージソフトの標準機能(Fit)と、自社業務との差分(Gap)を洗い出す分析工程。Gapを「業務を変えて吸収するか」「アドオン開発で埋めるか」の判断が、ERP導入プロジェクトの成否を左右する。
SaaS
ソフトウェアを購入せず、月額課金などでネット経由で使うサービス形態。SalesforceやSlackが代表例。SaaS企業はエンジニア採用に積極的で給与水準も高く、転職先としても人気の業態。
レガシーシステム
古い技術で構築され、改修や維持が難しくなったシステム。動いてはいるが中身を知る人が減り、ブラックボックス化していることが多い。「2025年の崖」問題の主役で、刷新需要がIT投資の大きな割合を占める。
モダナイゼーション
レガシーシステムを最新の技術基盤(クラウド・モダン言語)へ移行・刷新すること。単純な作り直しではなく、業務の再設計を伴うことが多い。レガシーとモダン両方を理解する人材が最も希少で重宝される。
開発プロセス・業界用語
要件定義
システムで「何を実現するか」を発注者と開発側で合意し、文書化する工程。開発の最上流であり、ここの曖昧さが後工程のトラブルの大半を生む。上流経験として転職市場でも評価されるスキル。
CI/CD
コードの変更を自動でテスト(CI)し、自動でリリース(CD)する仕組み。人手のミスを排除し、1日に何度も安全にリリースできるようになる。モダンな開発チームの標準装備。
アジャイル開発
短い期間で「作る→確かめる→直す」を繰り返す開発の進め方。要件を最初に固めるウォーターフォールと対をなす。変化の速いWeb・プロダクト開発で標準となり、大企業への導入も進んでいる。
スクラム
アジャイル開発の代表的な実践方法。1〜4週間の「スプリント」単位で計画・開発・ふりかえりを回す。役割(プロダクトオーナー・スクラムマスター・開発者)とイベントが明確に定義されているのが特徴。
ウォーターフォール開発
要件定義→設計→実装→テストと、工程を上から下へ順番に進める開発手法。後戻りが難しい反面、計画と品質管理がしやすく、大規模な基幹システムや受託開発では今も主流。
SIer
顧客企業から依頼を受けてシステムの開発・導入を請け負う企業。日本のIT産業の中心的業態で、大手SIerを頂点に多重下請け構造がある。上流工程・大規模案件の経験を積める一方、技術選定の自由度は低め。
SES
エンジニアを顧客先に常駐させ、労働力を提供する契約形態・業態。未経験の入り口として門戸が広い一方、配属先によって経験の質が大きく変わるため、キャリアの主導権を持ちにくいのが課題とされる。
客先常駐
自社ではなく顧客企業のオフィスに出向いて働く勤務形態。SES・SIerで一般的。「常駐から抜けたい」は社内SE・自社開発への転職動機として最も多いもののひとつ。
自社開発
自社のサービス・プロダクトを自分たちで開発する業態。技術選定の自由度が高く、モダンな環境が多いため転職先として人気。選考では技術面接・コーディングテストが課されることが多い。
受託開発
顧客から依頼されたシステムやアプリを、自社に持ち帰って開発する業態。SESと違い自社オフィスで働けるが、納期とお客様都合に左右されやすい。多様な業界の案件に触れられるのが利点。
DX
デジタル技術で業務や事業のあり方そのものを変革すること。単なるIT化(紙をデータにする)より一歩進み、ビジネスモデルの変革まで含む。国内企業のDX投資がIT人材需要を押し上げ続けている。
セキュリティ
資格
情報処理安全確保支援士キャリア解説つき
サイバーセキュリティ分野で唯一の国家資格(士業)。情報処理技術者試験の最高難度クラスで、セキュリティの専門知識を国が認定する。取得後は登録制で「登録セキスペ」と呼ばれる。
ITパスポートキャリア解説つき
ITの基礎知識を証明する入門レベルの国家試験。エンジニアだけでなく、すべての社会人を対象にした「ITの共通言語」の試験で、年間20万人以上が受験する日本最大級のIT資格。
基本情報技術者試験キャリア解説つき
ITエンジニアの登竜門とされる国家試験。プログラミング・アルゴリズム・ネットワーク・データベースなど、エンジニアに必要な基礎を幅広く問う。IT業界では「持っていて当たり前」と扱われることも多い定番資格。