DXとAI投資の拡大を追い風に、コンサルティング業界は成長が続いています。国内コンサル市場は2024年度に2兆3,422億円(前年比+17%)へ拡大し、2030年度には約3兆2,000億円に達するとの予測もあります。なかでも業務-IT系コンサルは前年比28.1%増と、市場の成長を牽引するセグメントです。
この成長を支える人材として、各ファームが積極採用しているのが「技術のわかる人材」——つまりエンジニア出身者です。ITコンサルタントへの転身は、エンジニアが年収レンジを一段引き上げる代表的なキャリアシフトになっています。この記事では市場データと年収相場、転身時の注意点を整理します。
市場動向:業務-IT系コンサルが前年比28.1%増
コンサル業界の求人は前年比105.7%と増加が続いています。とりわけ基幹システム刷新・クラウド移行・AI導入といったテクノロジー案件が業界の成長ドライバーであり、業務-IT系コンサル市場は前年比28.1%増と全セグメントで最も高い伸びを記録しました。
ファーム側の採用要件も変化しています。かつての「地頭重視・ポテンシャル採用」に加えて、システム開発の実務がわかる即戦力への需要が拡大。SIerでの要件定義・PM経験や、事業会社でのシステム企画経験は、コンサル転職市場で直接評価される経歴になっています。
コンサル業界の求人数
前年比105.7%
DX・AI投資の活発化が背景(JACリクルートメント取扱求人)
業務-IT系コンサル市場の成長率
前年比28.1%増
国内コンサル市場の全セグメント中で最高の伸び
年収相場:平均591万円、上位レンジは1,400万円台
求人ボックスの集計では、ITコンサルタントの平均年収は約591万円。エンジニア職種の平均を上回る水準で、給与幅は436万〜1,426万円と上位の伸びしろが大きいのが特徴です。大手ファームではコンサルタント職で600〜900万円、マネージャー昇格で1,000万円超が標準的なレンジになります。
エンジニアからの転身では、初年度から年収100〜300万円のアップが現実的です。ただし評価体系は成果主義色が強く、昇格スピードによって生涯年収が大きく変わります。入社時の年収だけでなく、昇格要件とプロジェクトアサインの実態まで確認して意思決定すべきです。
ITコンサルタント平均年収
約591万円
給与レンジは436万〜1,426万円。上位の伸びしろが大きい
将来性:市場は2030年度に約3.2兆円へ
国内コンサルティング市場は2024年度の2兆3,422億円から、2030年度にはスタンダードシナリオで約3兆2,000億円(39%増)への拡大が予測されています。企業のIT投資が「コスト削減」から「事業変革」へ性格を変えるなか、戦略と実装の橋渡しができる人材の需要は中期的に続く見通しです。
エンジニア出身コンサルタントの強みは、この「橋渡し」を実体験に基づいて語れることです。技術的な実現可能性を見誤らない提案力は、AI導入案件が急増する現在のコンサル市場で最も価値のあるスキルセットのひとつになっています。
国内コンサル市場規模の予測
2030年度 約3.2兆円
2024年度は2兆3,422億円(前年比+17%)。スタンダードシナリオで39%増
この記事のまとめ
業務-IT系コンサル市場は前年比28.1%増と急成長中。技術のわかるエンジニア出身者は各ファームの最重要採用ターゲット。
平均年収591万円・上位1,400万円台。エンジニアからの転身で初年度100〜300万円アップが現実的なレンジ。
選考はケース面接など独自の対策が必須。コンサル特化エージェントの支援を受けるかどうかで通過率が大きく変わる。
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